知っておこう!歯の知識


フッ素で虫歯予防

フッ素ってなんだろう

人間が健康を保つために必要なミネラルの中で、微量でも不可欠な必須微量元素の1つにフッ素があります。 フッ素は自然界に単体としてではなく、いろいろな形で存在し、日頃の食事の中にも含まれています。

フッ素の働き

むし歯になるメカニズムについては、ホームページの最初の部分で触れていますが、口腔内に生息する微生物が食物の糖分を分解して酸を産生し、それによって歯の表面のカルシウムが溶け出し(脱灰:ダッカイ)、歯面の結晶構造が崩壊することをいいます。
フッ素は歯面の結晶構造(ハイドロキシアパタイト)をより緻密で化学的に安定した酸に溶けにくい結晶構造(ハイドロキシフルオロアパタイト)に作り変える働きがあります。歯の表面は、顕微鏡レベルで見ると、常に脱灰とその修復(再石灰化)が繰り返されています(唾液や食物に含まれるカルシウムやリン酸が歯の表面で再結晶化し、元に戻ることを再石灰化といいます)。歯みがきをせずに口腔内が常に酸性に傾いているとそのバランスは崩れ、脱灰が進んで大きな虫歯になってしまいます。フッ素は再石灰化の速度を速くし、むし歯を予防します。口腔内微生物は砂糖を酵素によって分解し酸を産生するのですが、唾液中のフッ素イオンはこの酵素の働きを阻害し、微生物の増殖や酸の産生を抑制します。

フッ素の効果的利用法

フッ素塗布

萌出後3年未満の歯は成熟しておらず、成人の歯に比べ虫歯になりやすい状態にあります。この時期に年1〜2回のフッ素塗布で歯面を強化することはむし歯予防にとても効果的で、永久歯が生え揃う12〜13歳頃まで続けます。子供の歯に限らず成人の歯においても有効で、老人の根面う蝕予防にもお勧めします。

フッ素洗口

ミラノールなどのフッ素洗口剤を毎日〜週1回程度口に含んでうがいをする方法。
※ミラノールなどの洗口剤の使用方法についてはかかりつけ歯科医にご相談ください。

フッ素入り歯磨き剤

現在市販されている歯みがき剤には殆どフッ素が含まれています。
先ず、何もつけずに歯ブラシだけできれいに汚れを落とします。その後、歯ブラシに歯みがき剤をつけ(ブラシ部分の1/2程度)、軽く全体をもう一度磨きます。大事なのは弱めに少量の水でブクブクうがいをしてその後2時間は飲んだり食べたりしないことです(イエテボリ法:スウェーデンのイエテボリ大学推奨の歯みがき法)。磨く回数が多いほど予防効果は高くなります。
フッ素入り歯磨き剤の他に、フッ素ジェル、フッ素スプレーなどもあります。

フッ素は初期のむし歯には有効ですが、穴の開いた虫歯については歯科医院での治療が必要です。

PAGE TOP