知っておこう!歯の知識


お口の臭い

近年、日本中は益々清潔志向。こんなにまでしなくても、と思われる事もありますが、口の中についてはどうでしょうか。日本人は清潔志向が高く、“におい”に敏感な民族で、また、恥や失敗を恐れたりする傾向が強いとされています。
家族であれば、“あなたの口、臭いよ”と言ってくれるかも知れませんが、他人と話をしていて、”あなたの口、臭いよ“と言う人はいないと思います。口臭は程度の差こそあれ、誰にでもあるものなのですが、ただ、自分の口臭は臭覚の慣れ(疲労)で気づかない事もあるようです。

歯科的口臭

口臭の原因は80%以上が口の中にあります。
口の中には多数の常在菌が生息し、食物の分解や歯周組織を破壊する過程で口臭の元となるアンモニア、インドール、メチルカプタン、硫化水素、アルコール、アセトンなどのガスを発生します。

①歯周病

口臭の原因の殆どが歯周病由来とされています。歯周ポケット内の歯垢や歯石に含まれる細菌が歯肉に炎症を起こして浸出液や血、膿を出し、その中に含まれるタンパク質を分解する細菌が増えてガスを発生します。

②むし歯

むし歯になって穴ができ、食べかすがたまるとその中のタンパク質を分解する細菌が増えてガスを発生します。

③舌苔(ぜったい)

舌の表面に灰白色〜黒褐色の苔状のものが付着し、タンパク質を分解する細菌の住処となってガスを発生します。

④歯垢・歯石

つまようじ一かきの歯垢の中にも数億の細菌が含まれ、放っておくとタンパク質を分解する細菌が増えてガスを発生します。

⑤唾液量

唾液の中にはリゾチームなどの殺菌物質が含まれ、汚れを洗い流す働きもあります。唾液量が減少すると口の中の自浄作用が低下し、タンパク質を分解する細菌が増えて口臭が発生しやすくなります。

⑥不適合補綴物

古くなった入れ歯や歯みがきがしにくい冠なども口臭の原因になることがあります。

自臭症(口臭神経症)

口臭に対し過敏になりすぎている人もいます。

生理的口臭

①起床時〜朝起きたときには誰しも昼間に比べると口臭が強いのが普通です。
②緊張時〜極度に緊張すると口の中が乾き、不快な状態になることがあります。
③食物由来〜ネギやニンニク等の臭いのきつい食物、お酒の摂取によるもの。
④加齢〜加齢による老人特有のもの。
⑤女性特有〜生理時や妊娠時における血中ホルモンの変化によるもの。

病的口臭

糖尿病、肝臓病、消化器の病気、呼吸器の病気、鼻の病気などが原因のもの。

口臭予防

口臭の原因の大部分は口の中にあり、口の中を健康(健口)にすることにより口臭を防止することができます。
日常の丁寧な歯みがき、定期的な健診とPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)、歯周病の治療、むし歯の治療などをして口臭の原因を作らないようにします。
舌苔については、タングクリーナー、舌ブラシを用いて舌表面の苔状のものを取り除きます。

その他、マスキング効果を狙って頻繁に水を飲む、ガムをかむ、洗口剤を使うなどがあり、最近は
お茶(殺菌消臭効果があるカテキンが含まれる)が注目されています。
自臭症を含め、口以外の原因については医科的な加療が必要となることもあります。

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