知っておこう!歯の知識


歯周病の治療ってどのようにするの?

歯周病の治療計画

診察により歯周病の状況を把握し、さらに生活習慣について聞き取りを行って治療計画を立てる


歯周病の検査では、プラーク・歯石の状態、歯肉から出血や腫脹しているところがあるか、歯がどのくらい動いているか(歯の動揺度)、歯周ポケットの深さ、X線検査で歯を支える骨がどのような状態になっているか、かみ合わせが不正なところがないかなど様々な検査をします。
歯周病の特徴の一つに歯周ポケットができるということがあります。歯周組織に初期の感染が起こると歯肉の縁に炎症が起こります。歯肉が赤くなったり、腫れたりして、徐々に感染が進行すると歯肉の内側まで炎症が波及し、歯と歯肉の間にポケット状の隙間ができてきます。これを歯周ポケットと言いますが、その深さが深いほど歯周病が進行していることを示します。この歯周ポケットの深さは、外見からは判断できません。左下の写真のように専用の器具(プローブ)を使って歯周ポケットの深さを調べます。右下はレントゲン写真で見たものですが、プローブが深いところまで達し、歯周ポケットが深くなって歯を支える骨が破壊され歯周病が進んでいる状態を表しています。

  写真提供:日本歯科医師会(無断転用禁ず)                          写真提供:日本歯科医師会(無断転用禁ず)

 

歯周病の治療方法

1.プラークコントロール

磨き残している部分を染め出したりして、その人に合ったブラッシングの指導を行います。自分でできる治療を「セルフケア」と言いますが、歯周病のセルフケアで重要なのがブラッシングです。歯を正しく磨けていなければ歯周病を治す手助けにはなりません。

2. スケーリング、スケーリング・ルートプレーニング

歯周病の原因の一つである歯石の除去および病的な歯根面の清掃を行います。 歯石は歯面に強くくっついていて、ブラッシングでは取り除くことができません。歯石を取り除くには歯科医や歯科衛生士による「プロフェッショナルケア」が必要です。下の写真の根面に付着している黒褐色の部分が歯石です。この患者さんは歯石の付着を放置したために、重度の歯周病になり残念ながら抜歯せざるを得ない状態でした。歯根面は歯肉などに隠れているために、歯石が付着していても自分では気がつかないことがほとんどです。少しでも不安があったら歯科医院を受診して調べてもらってください。

3.歯周ポケット掻爬

ポケットが深く、プラークコントロールで症状が改善されないときは、歯根面の清掃と歯に接触している歯肉の不良な部分を掻爬します。  左下の写真は治療前で歯に歯石が付着し歯肉が腫れていますが、歯周ポケット掻爬後の右の写真では歯肉の腫脹は治まり歯肉が引き締まっています。


   写真提供:日本歯科医師会(無断転用禁ず)                    写真提供:日本歯科医師会(無断転用禁ず)

4.歯周外科手術

歯周病が重度の場合は、不良な歯肉・歯槽骨・歯根面の手術を行います。

5.抜歯

保存が不可能となった歯は抜歯をします。

6.生活習慣指導

歯周病は生活習慣病であるため、日頃の生活習慣について指導を行います。

歯周病の予防

歯科医師、歯科衛生士による指導を受け、正しいブラッシングを行い、歯周病にかかりにくい生活習慣を心がけることと、定期的な健診で予防できます。
歯周病はセルフケアとプロフェッショナルケアで予防しよう!

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